被災地への貢献と家庭の防災対策

被災地への貢献と家庭の防災対策

 入試時の面接では、時事問題について問われることがあります。過去の例を挙げてみます。
〇子どもを取り巻く事件についてどう思うか。(立教女学院、聖心、東洋英和)
〇最近の社会情勢の中で特に関心のあることは。(立教女学院、豊明)
〇災害時について日頃家族で話をしているか。地震対策をどう考えているか。(豊明)
〇地球温暖化など環境問題について子どもにはどう話しているか。(聖心)
〇ITの功罪について(成蹊)
〇アメリカのテロについて(東洋英和)

こういった質問には、付け焼き刃的な準備では、対応しきれません。日頃から新聞を読んだり、報道番組を見たりして勉強しておくことが必要です。

 さて、2012年度の入試の面接で予想される時事問題といったら?なんといっても大震災に関することでしょう。
 まず、被災地に貢献する意識です。家庭で話し合い、子どもも交えた家族ぐるみで何かできることを決めましょう。そして、ささやかなことでもいいから実行するのです。4月号でお話しした方法も一つです。
 ここでは、聖心女子学院初等科で古くから設けられているハイチデーをご紹介します。ハイチデーの名のとおり、被災地ではなく、ハイチをはじめ、ケニア、インドネシア、フィリピンなどへの募金活動です。児童会が発起人となったのだそうです。自分のほしい物を食べたつもり、買ったつもりで「つもり貯金」をして、学期に一度募金します。ハイチデーでは、おかずをがまんして全校でおにぎりだけのお弁当を食べます。そのおかず代も「つもり貯金」になるのです。(聖心女子学院初等科ホームページより)
 「つもり貯金」の名称を変えて家庭で取り組み、被災地への義援金とする。それは貢献する喜びと温かい心を育てます。ぜひにと思いますが、このようにご紹介すると、多くのご家庭が取り組まれるので、願書に記入する際には我が家らしい一工夫を加えてください。
 次に、防災対策です。家庭における防災環境を整えた上で、子どもにも説明しておくことが大切です。また、ご両親が不在の時にはどうすればいいか教えておきましょう。とりあえず、身を置く場所など、とっさの対応、さらに、火災時などの避難についてです。これらは、いざという時のために、必要不可欠な教育となるだけでなく、面接でも聞かれる可能性の高い項目です。成城学園では、入試問題として「地震の時に必要なものはどれでしょう。」という出題が過去にあったことを付け加えておきましょう。
 さらに、放射能汚染、エネルギー、節電などに関しても、報道に目を通すと共に、ご夫婦、必要に応じて子どもも交えて、よく話し合っておくことが大切です。正確な現状の把握、未来の環境に対する危惧と期待、そして今なすべきことについてまとめておかれるのもいいでしょう。
 学校側は、心ある家庭、社会的意識の高い家庭で育った子どもを求めているのです。